歴史的な街並みや美しい風景、美術館巡りなど、見どころが満載のヨーロッパ。
パリ・ロンドン・ローマなど挙げればキリがないほど、魅力的な都市がたくさんあります。
そんなヨーロッパへは、長期休暇を利用して旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか?
しかし、多くの観光客が集まる地域ではスリ(置き引きやバッグの盗難など)も発生しやすく、注意が必要です。
せっかくの旅行を安心して楽しむためには、事前の対策が欠かせません。
- 「ヨーロッパは治安が良いと聞くけど、スリは本当に多いの?」
- 「貴重品を守るためにどんなグッズを持っていけばいいの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事ではヨーロッパ旅行で役立つスリ対策グッズを中心にご紹介します。
実際に筆者が使用しているアイテムを中心にご紹介しますので、ぜひ出発前の準備にお役立てください。
ヨーロッパではなぜスリが多い?観光地で狙われやすいシーンとは
ヨーロッパは治安が比較的良い国が多いといわれていますが、観光地ではスリ(置き引きやひったくり)に注意が必要です。これは「危険な地域」というよりも、観光客が多く、ターゲットにされやすい環境があるためです。
特に気をつけたいのは、次のようなシーンです。
- 公共交通機関:地下鉄・バス・トラムなどでは、乗降時の混雑に紛れてスリが接近することも。
- 観光スポット周辺:人気の名所では人混みが多く、カメラやスマホ操作中にバッグを狙われることがあります。
- レストラン・カフェ:椅子にバッグを掛けたまま食事していると、気づかぬうちに持ち去られるケースもあります。
つまり「人が多く、気を取られやすい場所」では注意が必要ということです。とはいえ、しっかり意識していれば過度に心配する必要はありません。次章では、簡単に実践できるスリ対策の基本を紹介します。
ヨーロッパ旅行で実践したいスリ対策の基本
ヨーロッパ旅行中は、防犯グッズの利用だけでなく、日常の行動を少し工夫することが大切です。特にスリ被害が多いとされる場所やシーンでは、ちょっとした注意で被害を防げます。ここでは、交通機関・カフェ・観光地の3つのシーンに分けて、実践的な対策を紹介します。
全シーン共通の基本対策
貴重品をポケットに入れない
スマホや財布、パスポートなどをポケットに入れると、後ろからすぐに抜き取られる危険があります。どのシーンでも貴重品は体の前にあるバッグやポーチに入れて持ち歩くのが基本です。
交通機関でのスリ対策(電車・トラム・バスなど)
ドアの近くに立たない
電車やトラムのドア付近は、人の出入りが多く、閉まる直前にスマホを奪われることがあります。できるだけ車両中央付近に立つようにしましょう。
また、座席が空いている場合は座ってしまっても問題ありません。むしろ、そうすることで背後から物を盗まれるリスクを減らすことができます。
カバンは体の前に抱える
交通機関に乗車中は背負ったままにせず、前で抱えるのが基本です。チャック部分をカラビナや小型ロックで固定しておくと、さらに安全性が高まります。
荷物を座席や床に置かない
膝の上に置くか、常に手で触れておくことで置き引きを防止できます。バッグを床や座席に放置するのは避けましょう。
カフェ・レストランなど建物内でのスリ対策
スマホをテーブルの上に置かない
話しかけながらチラシを被せてスマホを持ち去る手口があります。スマホはチャック付きバッグの中など、安全な場所にしまいましょう。
バッグは椅子の背もたれに掛けない
バッグは常に視界に入る場所に置くのが鉄則です。足元のストラップに通す、またはワイヤーロックで固定すると安心です。
観光スポットや街中でのスリ対策
地図やスマホを確認する時は壁際で立ち止まる
歩きながらの操作は注意散漫になり、接近されても気づきにくくなります。安全な場所で立ち止まり、背後を取られない位置で確認するのがポイントです。
壁を背後にして立つと、後ろから物を取られたりするリスクを減らせます。
周囲の様子に意識を向ける
観光中は景色に夢中になりがちですが、カメラを構える時もバッグを前に抱え、周囲にも目を配る習慣をつけましょう。
どのシーンでも「手を離さない・目を離さない・油断しない」を意識することが、最もシンプルで効果的なスリ対策です。次に、こうしたシーンで役立つおすすめのスリ対策グッズを紹介します。
ヨーロッパ旅行で役立つおすすめのスリ対策グッズ
スリ対策の基本を押さえたら、次は防犯グッズの出番です。旅行中の行動をサポートしながら、貴重品をしっかり守ってくれる便利なアイテムを紹介します。これらのアイテムを上手に使えば、街歩きや観光中も安心感がぐっと高まります。
セキュリティポーチ
セキュリティポーチは、現金やパスポート、クレジットカードなどの貴重品を服の下に隠して持ち歩けるアイテムです。通気性やフィット感が良いものを選ぶと、長時間の旅行でも快適です。
おすすめのセキュリティポーチ:LiberFlyerのセキュリポ
筆者が実際に使用しているセキュリティポーチは、LiberFlyerのセキュリポというアイテムです。
この中に「パスポート」「現地通貨」「クレジットカード」「ホテルのカードキー」などを入れています。
- 服の下に隠せる:夏はTシャツの下、冬はコートの下に隠せる薄さ
- スキミング防止機能付き:クレジットカード情報を特殊な機械で抜き取る行為を防止
上記のようなメリットがあるため重宝しています。
スマホショルダーストラップ
スマホショルダーストラップは、スマホを首や肩にかけて持ち歩くための便利グッズです。バッグから取り出さなくてもすぐにスマホを使え、置き忘れなどのリスクも軽減できます。
筆者は「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」のスマホショルダーストラップを使用しています。
南京錠
南京錠は、スーツケースやバックパックのファスナーを固定する簡易的な防犯アイテムです。
次に紹介する「ワイヤーロック」と組み合わせることで、お会計やお手洗いの際など少し手を離したい場面などで盗難防止に役立ちます。
ワイヤーロック
ワイヤーロックは、カフェやレストランでバッグを椅子に固定したり、荷物をまとめてロックするための便利アイテムです。ファスナーや取っ手を簡単に結んで施錠できるため、置き引き対策に有効です。
- フードコートスタイルのレストラン:テーブルや椅子と繋げて座席取り代わりにする
- ホテル:動かせない家具とスーツケースを繋げて万が一の盗難に備える
筆者は、主に上記のような用途に利用しています。
カラビナ
カラビナは、バッグ同士やファスナーをつなげたり、ベルトや椅子に掛けて固定したりできる小型アイテムです。簡単なロック代わりとして使えるため、旅行中の不意の盗難対策に役立ちます。
カラビナは100円ショップなどでも手軽に入手できるため、ご自身のカバンに合ったサイズのものを購入してみてください。
まとめ
この記事では、ヨーロッパ旅行におけるスリ対策の基本・旅行で使えるスリ対策グッズをご紹介しました。
結局のところ、スリを防ぐには自分の持ち物に意識を向けることが非常に重要となります。
ここで紹介したグッズは防犯の補助的なものとしてご活用ください。
少しの意識+防犯対策グッズを上手に活用しながら、ヨーロッパの街並みやグルメ、文化を思いきり楽しんでください。安心して過ごせる準備が、最高の旅の思い出につながります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
