シンガポールは、日本人に人気の高い海外旅行先のひとつです。
治安の良さやアクセスの良さから、初めての海外旅行にも適しています。
とはいえ、
- 「シンガポール旅行前に準備すべきことは何か?」
- 「準備が足りているか不安・・・」
と感じている方も多いのではないでしょうか?
そんな疑問や不安を解消するために、この記事ではシンガポール旅行前に必ずやっておきたい準備をリスト化してご紹介します。
準備は大きく以下の2つに分けられます。
- パスポートの有効期限チェックや入国申請など、旅行前に必ず行いたい基本の準備 (必須項目)
- アプリのインストールや観光スポットの予約など、旅行をより快適にするための準備 (任意項目)
それでは、シンガポール旅行を100%楽しむための準備リストを詳しく見ていきましょう!
【必須項目】シンガポール旅行前に必ずやるべき準備
パスポートの有効期限を確認する
シンガポールに渡航する際、最初に必ず確認したいのがパスポートの有効期限です。
入国には「入国時点で6か月以上の残存期間」が必要とされています。
有効期限が不足していると、航空会社で搭乗を拒否されるケースもあるため、出発が決まった時点で早めに確認しましょう。
- パスポートをまだ取得していない方
- 有効期限がシンガポール入国予定日から6か月未満の方
上記に当てはまる方は、できるだけ早めにパスポートの「新規取得」または「更新手続き」を行ってください。
2025年3月以降は、オンライン申請も可能になっており、窓口に行かずに手続きが完了します。
詳しくは、外務省の公式サイトで最新情報をご確認ください。
航空券を手配する
旅行の日程が決まったら、できるだけ早めに航空券を予約しましょう。
直前になると希望の便が取りにくくなったり、料金が高くなることもあります。
シンガポールへの所要時間
日本からシンガポールへは直行便が運航されています。
直行便の所要時間はおよそ7時間前後です。
※所要時間は出発空港によって多少異なります。
シンガポール行きの便がある日本の空港
以下の空港からシンガポールへの直行便が就航しています。
- 東京・羽田空港 (HND):ANA、JAL、シンガポール航空など
- 東京・成田空港 (NRT):ANA、JAL、シンガポール航空など
- 大阪・関西国際空港 (KIX):シンガポール航空、Peach、スクートなど
- 名古屋・中部国際空港 (NGO):シンガポール航空
- 福岡・福岡空港 (FUK):シンガポール航空
- 沖縄・那覇空港 (OKA):スクート
航空券比較サイトで最安値を探す
航空券を探す際は、複数の航空会社や料金を一括で比較できる航空券比較サイトの利用がおすすめです。
最安値の航空券を効率よく見つけることができます。
代表的なサイトには「Google フライト」や「スカイスキャナー」があります。
おすすめの航空会社:シンガポール航空
シンガポール旅行の航空券を手配するなら、筆者のおすすめは「シンガポール航空」です。
世界的に評価が高く、毎年スカイトラックス (Skytrax) のランキングでも上位にランクインしています。
スカイトラックスのランキングに興味がある方は、こちらからご覧いただけます。
世界の航空会社ランキングTOP10 (2025年)
実際にシンガポール航空を利用して感じた魅力は以下の通りです。
- 日本人のCAが在籍しているため、安心して搭乗できる
- 機内食が美味しく、満足度が高い (筆者が搭乗した際はデザートがハーゲンダッツでした)
- スターアライアンス加盟で、ANAのマイルが貯められる
- エコノミークラスでもシートが広々して快適
日本からシンガポールへの直行便で快適に移動したい方に、特におすすめの航空会社です。
シンガポール航空の航空券は「公式サイト」から行うことができます。
ホテル・宿泊先を予約する
航空券の手配と同じタイミングで、できるだけ早めに宿泊先の予約も進めましょう。
人気のホテルは早く埋まることが多く、直前になると選択肢が限られることもあります。
宿泊先選びで失敗しないためのポイント
筆者が海外旅行で宿泊先を選ぶときに意識しているポイントは以下の通りです。
- 治安:ホテル周辺の安全性 (特に夜間の雰囲気)
- 立地:空港や主要観光地へのアクセスが便利か
- 部屋:部屋の広さや清潔感、バス・トイレの使いやすさ
- 予算:観光や食事にかける費用とのバランスが取れているか
- 口コミ:実際の宿泊者の評価を見て、トラブルや不満点がないか
シンガポールで人気の宿泊エリア
シンガポールで宿泊するなら、次のようなエリアが旅行者に人気です。
- オーチャードロード周辺:ショッピングモールが充実しており、買い物を楽しみたい方に最適
- マリーナ・ベイ周辺:観光スポットへのアクセスが良く、美しい夜景も楽しめる高級エリア
- セントーサ島:リゾート気分を味わいたい方や、小さなお子様連れのファミリー旅行におすすめ
それぞれのエリアに特色があるため、旅行の目的に合ったロケーションを選ぶことが、快適な滞在のポイントです。
おすすめのホテル予約サイト
筆者はホテル探しや予約の際に「アゴダ」をよく利用しています。
- シンガポールに本社を置く企業のためアジア圏に強い
- 他の予約サイトと比較して最安値であることが多い
- 会員限定やアプリ限定割引などがある
上記のような特徴があります。
ただし、アゴダだけでなく他の選択肢も検討してみると、予想外のお得な料金が見つかることもあります。
その他のホテル予約サイトは、以下のようなものがあります。
それぞれのサイトのキャンペーンや特典もチェックしつつ、希望条件に合った宿泊先を見つけてみてください。
クレジットカードを用意する
クレジットカードは、海外旅行において必須ともいえるアイテムです。
現地での支払いはもちろん、海外旅行保険や空港ラウンジなどの付帯特典が受けられるカードもあります。
カードの発行には、通常1〜2週間ほどかかるため、旅行の予定が決まったら早めに申し込むのがおすすめです。
海外旅行にクレジットカードが必要な理由
以下のようなメリットがあるため、海外旅行にはクレジットカードを持って行くことをおすすめします。
- 多額の現金を持ち歩かずに済み、盗難リスクを軽減できる
- 現地通貨の計算をしなくてもスムーズに支払いができる
- 一部のカードには海外旅行保険が付帯されており、万が一の際も安心 (※カードにより異なります)
- 空港ラウンジや優待特典など、旅行を快適にするサービスも利用可能 (※カードにより異なります)
複数枚のカードを持つのがおすすめ
海外では、1枚のカードだけに頼るのはリスクがあります。
VISAやMasterCardなど異なるブランドのカードを2〜3枚用意しておくと安心です。
その理由は、以下のようなケースがあるためです。
- 盗難・紛失・磁気不良などでカードが使えなくなる
- お店によって取り扱いブランドが異なる(例:JCBは使えない店も多い)
- カード会社による不正検知で一時ロックされることがある
筆者が実際に利用しているクレジットカード
筆者は海外旅行の際、VISA・MasterCard・American Expressの3枚のクレジットカードを携帯しています。
- 楽天カード:年会費無料で、普段使いの際もポイント還元が高い
- エポスカード:年会費無料で、海外旅行保険も充実 (利用付帯)
- セゾンローズゴールド・アメックス:「プライオリティ・パス」が年間11,000円で取得可能
※プライオリティ・パスは世界中の空港の提携ラウンジを利用できるカードです
海外旅行保険に加入する
シンガポール旅行を安心して楽しむために、海外旅行保険への加入は重要です。
現地で医療機関を受診した場合、医療費は高額になることもあるため、万が一に備えて保険を用意しておくと安心です。
シンガポールは比較的治安が良い国ですが、思わぬケガや体調不良、盗難などのリスクはゼロではありません。
旅行中のトラブルに備えて、事前に保険の準備をしておきましょう。
海外旅行保険の主な加入方法
海外旅行保険は、主に以下の2つの方法で加入できます。
1. クレジットカード付帯の保険を利用する
多くのクレジットカードには、海外旅行保険が付帯しています。
旅行中にカードを使って支払いをすると、自動的に保険が適用される場合があります。
ただし、適用条件や補償内容はカード会社によって異なります。
特に「自動付帯」か「利用付帯」かは必ず事前に確認しましょう。
- 自動付帯:カードを持っているだけで保険が適用される
- 利用付帯:航空券やツアー代金などをカードで支払った場合にのみ適用される
「利用付帯」の場合は、どの支払いが対象になるかなどの詳細も併せて確認しておきましょう。
2. 保険会社の海外旅行保険に申し込む
より充実した補償を希望する方や、カード付帯保険では不安な方は、保険会社が提供する海外旅行保険の専用プランを検討しましょう。
近年では、インターネットから簡単に申し込みができるプランも増えており、スマホやパソコンから数分で手続きが完了します。
例えば、以下のような補償内容が含まれるプランがあります。
- 治療費用 (病気・ケガ)
- 携行品損害 (盗難・破損)
- 飛行機の遅延や欠航による損害
クレジットカード付帯の保険ではカバーされないリスクにも対応しているため、旅行内容やご自身の状況に合わせて検討するのが理想です。
海外旅行保険に加入しておくことで、万が一のトラブルが起きた際も安心して対応できます。
シンガポール旅行をより快適に過ごすために、出発前の準備として忘れずにチェックしておきましょう。
通信手段を準備する
海外で快適にインターネットを利用するためには、事前に通信手段を準備しておくことが重要です。
シンガポールでインターネットを利用する方法4選
海外でインターネットを利用する方法は、主に以下の4つです。
- モバイルWi-Fiをレンタルする
- 現地で使えるSIMカードを購入する
- eSIMを契約して渡航前に設定しておく
- 日本のキャリアで海外ローミングを利用する
ご自身の状況や好みに合わせてインターネットの準備をしておきましょう。
おすすめの方法
個人的には「eSIMの契約」か「海外ローミング」のどちらかがおすすめです。
どちらもスマートフォン上で手続きを完結できるため、手軽に利用開始できるのが大きなメリットです。
海外ローミングについてはお使いのキャリアによって料金などが異なります。
ご利用のキャリア公式サイトなどで最新情報をチェックしてください。
筆者は楽天モバイルを利用しており、月2GBまで無料で海外ローミングが使えるため重宝しています。
SG Arrival Cardを申請する
シンガポールに入国する際、「SG Arrival Card」の申請が必須です。
シンガポールに入国する全ての旅行者が対象となるため、忘れずに申請を行いましょう。
申請は、到着日を含めた3日前から可能です。
例:1月3日にシンガポールに入国予定の場合、1月1日から申請を開始できます。
詳しい入力例や画面の画像付きでの解説は、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

【任意項目】シンガポール旅行前にやっておくと便利なこと
スマートフォンアプリをインストールする
シンガポール旅行をよりスムーズに行うために、事前に便利なアプリをインストールしておくことをおすすめします。
ここでは、実際に筆者が利用したアプリを2つご紹介します。
Google Maps
「Google Maps」は、個人的に最も使用頻度が高いアプリです。
これをインストールしておけば、観光・乗り換え・レストラン探しなどあらゆる状況で役立ちます。
特に便利なのがオフラインマップ機能です。
あらかじめ地図をダウンロードしておけば、インターネットに接続できない環境でも現在地の確認やルート検索が可能です。
日本にいる間に、訪れる予定のエリアをWi-Fi環境下でダウンロードしておくのがおすすめです。
Universal Studios Singapore
ユニバーサル・スタジオ・シンガポール (USS) に行く予定のある方におすすめです。
パーク内での移動やアトラクションの待ち時間確認など、便利な機能が満載です。
- リアルタイムでアトラクションの待ち時間を確認
- パーク内マップで現在地や目的地をすぐに把握
- レストラン・売店などの施設情報を一括表示
- ショーやイベントの開催スケジュールも確認可能
アプリを活用することで、限られた滞在時間をより有効に使うことができます。
USSに訪れる予定の方は事前にインストールしておきましょう!
現地通貨 (シンガポールドル) の調達手段を考える
シンガポールではキャッシュレス化が進んでおり、「クレジットカード」や「モバイル決済」が主流です。
しかし、すべての場面でカードが使えるわけではありません。
屋台 (ホーカー) や一部のローカルバスなどでは現金が必要になることがあります。
そのため、少額の現地通貨も用意しておくと安心です。
現地通貨 (シンガポールドル) を用意する方法
現地通貨は、以下のいずれかの方法で用意するのが主流です。
どのように現地通貨を取得するか、あらかじめ決めておくと安心です。
- 日本の空港で事前に両替する
- シンガポールの空港や市内の両替所で両替する
- 現地ATMで海外キャッシングを利用する
ちなみに私は「海外キャッシング」を利用しました。
チャンギ空港のATMで、クレジットカードを使って引き出すことができます。
現金はいくら用意すればいいのか?
筆者の経験から「滞在日数 × 20シンガポールドル」を目安に用意しておくとちょうど良いです。
私は実際に以下のような場面で現金を使いました。
- EZ-Link (シンガポールの交通系ICカード) のチャージ
- クレジットカード端末が故障していたコンビニでの支払い
4泊5日の滞在で100シンガポールドルをキャッシングしましたが、ほぼピッタリ使い切ることができました。
現金が少し余った場合は、空港などでお土産を購入することもできます。
Visit Japan Webを登録する
Visit Japan Webは、日本政府が提供する入国者向けのオンライン事前登録システムです。
帰国時の税関申告をオンラインで行うことができ、紙の申告書の記入が不要になります。
必須ではありませんが、事前に登録しておくと帰国時の入国手続きをスムーズに進められます。
登録方法については、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひご参照ください。

観光スポットを予約する
シンガポールでは、マリーナベイ・サンズ スカイパーク展望台をはじめとする人気観光スポットが数多くあります。
特に繁忙期や週末はチケットが売り切れることもあるため、事前予約が非常におすすめです。
オンラインでの予約なら、当日の混雑や長蛇の列を回避できるメリットもあります。
さらに、時間指定のチケットなら旅行のスケジュールも立てやすくなります。
事前予約がおすすめのシンガポールの観光スポット
シンガポールで予約が可能な観光スポットとして、以下のような施設があります。
- マリーナベイ・サンズ スカイパーク展望台
- ユニバーサル・スタジオ・シンガポール
- ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
- アートサイエンスミュージアム
- シーアクアリウム
- シンガポール・フライヤー
レストランを予約する
シンガポールには美味しいグルメがたくさんあります。
ディナータイムや週末は混雑することがあるため、レストランの予約を事前にしておくのがおすすめです。
筆者のおすすめは「JUMBO Seafood」というお店です。
こちらではシンガポール名物のひとつ、「チリクラブ」を食べることができます。
チャンギ空港に隣接している「Jewel (ジュエル)」という商業施設の中や市内にも店舗があるので、ご予定に応じてお好きな店舗を選んでみてください。
予約はこちら (JUMBO Seafood 公式サイト)

【出発前に確認】必須項目・任意項目のチェックリスト
このセクションでは、これまでにご紹介してきた必須・任意項目をそれぞれ表にまとめました。
出発前の最終確認としてぜひお役立てください。
シンガポール旅行に必須の項目チェックリスト
準備リスト | 備考 |
---|---|
パスポートの有効期限を確認する | シンガポール入国予定日+6ヶ月以上が必要 |
航空券を手配する | 日程が決まったらできるだけ早めに予約が◎ |
ホテル・宿泊先を予約する | 航空券と同じタイミングで予約推奨 |
クレジットカードを用意する | 異なるブランドで2〜3枚用意すると安心 |
海外旅行保険に加入する | 海外旅行保険は忘れずに (ないと医療費が高額に) |
通信手段を準備する | 「eSIM」か「海外ローミング」がおすすめ |
SG Arrival Cardを申請する | 出発日を含めた3日前から申請可能 |
シンガポール旅行に便利な項目チェックリスト
準備リスト | 備考 |
---|---|
スマートフォンアプリをインストールする | スマホアプリでより快適な旅行を |
現地通貨 (シンガポールドル) の調達手段を考える | 両替 or 海外キャッシングが主流 |
Visit Japan Webを登録する | 帰国時の税関申告がオンラインで可能 |
観光スポットを予約する | 人気観光スポットは早めの予約を推奨 |
レストランを予約する | 特にディナーは混雑しやすいので予約推奨 |
【関連記事】必須の持ち物・あると便利な持ち物・注意点
シンガポール旅行を快適に楽しむためには、持ち物の準備もとても重要です。
以下の記事では、シンガポール旅行において「必須の持ち物」、「あると便利な持ち物」、「必要ない持ち物」の3つの観点でそれぞれご紹介しています。

以下の記事では、シンガポール旅行において「注意すべき点」や「現地のマナー」などをご紹介しています。

まとめ
こちらの記事ではシンガポール旅行前に「必ずやるべきこと」と「やっておくと便利なこと」をご紹介しました。
記事で紹介したものが全ての方に当てはまるわけではありません。
人によっては「これも必要」「これは必要ない」と変わってくると思います。
ご自身のご旅行の目的や価値観に合わせて変えて行っていただければと考えております。
この記事がみなさまの素敵なご旅行の一助となれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました!