ウィーンはオーストリアの華やかな首都、ミュンヘンはドイツ南部の文化都市。
この2都市は観光やビジネスの拠点として人気が高く、ヨーロッパ旅行でも定番の移動ルートです。
しかし実際に移動を計画すると、
- 「ウィーンからミュンヘンへ行くには、どの交通手段が便利なの?」
- 「電車・飛行機・バス、それぞれどれくらい時間がかかるの?」
- 「チケットはどこで買うのが一番お得?」
といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ウィーンからミュンヘンへの移動方法を「飛行機」「電車」「バス」で徹底比較し、筆者が実際に利用したÖBB(オーストリア国鉄)のRailjetの体験も交えて詳しく解説します。
快適でスムーズなウィーン〜ミュンヘン間の移動計画の参考に、ぜひ最後までチェックしてください!
ウィーン〜ミュンヘン間の距離と基本情報
ウィーンとミュンヘンは、オーストリアとドイツを代表する人気都市です。
2都市の距離は約400kmで、東京〜名古屋間(約350km)とほぼ同じくらいのイメージです。
この距離であれば、飛行機・電車・バスのいずれの移動手段も現実的です。
それぞれに「速さ・料金・快適さ」の特徴があるため、旅の目的や予算に合わせて選ぶのがおすすめです。
おおまかな移動時間の目安は以下のとおりです。
- 飛行機:約1時間10分(空港アクセスを含めると約3〜4時間)
- 電車(RJXなど):約4〜4.5時間(直通のRailjetが運行)
- バス(FlixBusなど):約5〜6時間(最安で€20前後)
ウィーン・ミュンヘン間は国境を越えますが、どちらもシェンゲン協定加盟国のため、パスポートコントロール(出入国審査)は不要です。
この後のセクションでは、それぞれの交通手段について所要時間・料金・メリット・デメリットを詳しく比較していきます。
① 飛行機での移動
所要時間とルート
ウィーン・シュヴェヒャート国際空港(VIE)からミュンヘン・フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港(MUC)までは、飛行時間約1時間10分。ただし、空港までのアクセスや搭乗手続きを含めると、実質3〜4時間かかります。
費用の目安
- 片道:約€60〜150
- 主な航空会社:オーストリア航空、ルフトハンザ航空など
メリット・デメリット
メリット: フライト自体は早く、乗り物に長時間乗るのが苦手な方に最適
デメリット: 空港移動や手続きに時間がかかり、料金も高い
② 電車での移動(RJXなど)
所要時間とルート
ウィーン中央駅(Wien Hbf)からミュンヘン中央駅(München Hbf)までは、直通のRJX(レイルジェット・エクスプレス)が1日複数本運行しています。
所要時間はおよそ4〜4.5時間で、乗り換えの必要がなく非常に快適です。
費用の目安
- 片道:約€30〜70(購入時期・座席クラスにより変動)
- 運行会社:ÖBB(オーストリア国鉄)、DB(ドイツ鉄道)
メリット・デメリット
メリット: 中心部から中心部へ直通で移動できる
デメリット: 時間がかかる、時期によっては料金が高い
③ バスでの移動(FlixBusなど)
所要時間とルート
ウィーンを出発してミュンヘン中央バスターミナル(Munich central bus station)へ向かいます。
所要時間は約5〜6時間で、早朝・夜行便も運行しています。
費用の目安
- 片道:約€20〜40(時期や便によって変動)
- 主な運行会社:FlixBus、RegioJetなど
メリット・デメリット
メリット:とにかく料金が安い
デメリット: 移動時間が長く、車内の快適さは列車に劣る
【結論】電車での移動がおすすめ!
飛行機やバスと比べると、ウィーン〜ミュンヘン間の移動では電車(Railjet Express:RJX)が最もバランスの取れた選択肢です。直通便が多く、中心部から中心部へ快適に移動できるうえ、座席の快適さや景色の美しさも魅力です。
チケットの予約方法
RJXのチケットは、ÖBB(オーストリア国鉄)またはDB(ドイツ鉄道)の公式サイト・アプリから購入できます。どちらも同じ列車を扱っていますが、料金やキャンセル条件が微妙に異なるため、事前に比較するのがおすすめです。
筆者の場合は、チケットをDBアプリで購入し、座席指定だけÖBBアプリで行いました。両社のアプリはどちらも英語対応で、クレジットカード決済もスムーズです。
↓ÖBB Ticketsはこちら
↓DB Navigatorはこちら
また、日本語で予約したい方は、第三のチケット販売サイト「Omio(オミオ)」の利用も便利です。料金比較も簡単で、スマートフォンからそのまま購入・乗車できます。
ウィーン中央駅〜ミュンヘン中央駅までの流れ
筆者は、以下の予定のRJX 260という列車を利用しました。
- ウィーン中央駅:6:26発
- ミュンヘン中央駅:10:33着
1. ウィーン中央駅に到着
ウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof)は、オーストリア国内でも最大規模の鉄道ターミナルです。
駅構内は清潔で案内表示もわかりやすく、カフェやベーカリー、スーパーなどが充実。
出発前にパンやコーヒーを買って、車内でゆったりと食事を取るのもおすすめです。
アプリもしくは駅の電光掲示板でプラットホーム番号を確認し、発車15分前にはホームに向かうと安心です。改札はなく、乗車時にチケットを提示する必要もありません。
2. 乗車
電車が到着したら、列車番号(RJX 260など)・号車番号(座席指定している場合)・行き先(München Hbf)などに間違いがないか確認しましょう。電車のドア付近にこれらの情報が表示されています。

ドアが開いたら中に入り席に座りましょう。
座席指定をしている場合は座席番号を確認して着席します。
座席の上に「Wien Hbf – München Hbf」のような表示がされています。これは、表示されている区間は座席指定の予約がされているという意味です。

以下は1等車の車内写真です。座席配列は1列-2列で真ん中あたりにスーツケース置き場があります。

出発すると、列車は西へ向かって走り出し、美しいウィーン郊外の街並みや、のどかな丘陵地帯の風景が窓の外に広がります。
筆者が乗車した際は出発時間が遅れたのですが、アプリやメールで遅延情報を確認することができました。


3. 車内での過ごし方とチケット確認
途中のザルツブルク(Salzburg)やリンツ(Linz)を経由して、ドイツ南部へと向かいます。
車掌がチケット確認に回ってくることがあるため、スマホアプリやPDFでチケットをすぐ提示できるようにしておきましょう。
4. ミュンヘン中央駅到着
およそ4時間半の快適な旅の終点、ミュンヘン中央駅(München Hauptbahnhof)に到着です。
到着ホームからは、すぐに電車(U-Bahn・S-Bahn)、トラム、バスに乗り換えることができ、市内中心部(マリエン広場など)へも10分程度でアクセス可能。
駅構内にはレストランやベーカリー、観光案内所もあり、到着後すぐに観光をスタートすることができます。

まとめ
この記事では、ウィーンからミュンヘンまでの移動手段として「飛行機」「電車」「バス」をそれぞれ比較しました。
ウィーン〜ミュンヘン間の移動は、中心部から中心部へ直通で移動できる電車(RJX)がおすすめです。
「快適さ」「コスパ」を重視するなら、ぜひ電車でウィーンからミュンヘンへの電車移動を体験してみてください。
この記事で紹介した当日の流れなどを参考に、スムーズなウィーン〜ミュンヘン間の移動をしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

