海外旅行中、スマートフォンやノートパソコンは情報収集や連絡手段として不可欠なツールです。空港、ホテル、カフェなどで提供される無料Wi-Fiは非常に便利ですが、その裏側には重大なセキュリティリスクが潜んでいることをご存知でしょうか?
特に公共のWi-Fiは、通信内容が盗み見されたり、個人情報が流出したりする危険性があります。そんな海外旅行でのインターネット環境を、安全かつ快適なものに変えてくれるのが「VPN(Virtual Private Network)」です。
VPNの中でも、世界中のユーザーに選ばれているのが「NordVPN(ノードVPN)」です。NordVPNは、高度な暗号化技術と安定した高速通信、そして直感的な使いやすさを兼ね備えており、海外旅行者やビジネス出張者から絶大な支持を得ています。
しかし、初めてVPNサービスを検討する方の中には
- 「そもそもVPNって何?」
- 「なぜ海外旅行で必要なの?」
- 「NordVPNの特徴やメリットを知りたい」
といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
この記事では、海外旅行でVPNが必要な理由、NordVPNの特徴とメリットをご紹介します。
これから海外へ出かける予定がある方は、ぜひ参考にしてより快適なインターネット環境を整えてみてください。
そもそもVPN(Virtual Private Network)とは?
VPNは「自分専用の秘密のトンネル」
VPNとは、インターネット上に自分専用の「トンネル」を作り、そのトンネルを通じて通信を行う技術です。
このトンネルを通る通信は、すべて暗号化されます。これにより、パソコンやスマートフォンから送受信されるデータは、第三者には解読できない状態になります。
VPNの主な役割
VPNは主に二つの重要な役割を果たします。
- データの暗号化:通信内容を複雑な鍵で保護し、ハッカーなどの悪意ある第三者から個人情報(パスワード、クレジットカード情報など)を守ります。
- IPアドレスの変更:実際のIPアドレス(地理的な場所を示す情報)を隠し、VPNサーバーが所在する国や地域のものに置き換えます。これにより、プライバシーの保護や地域制限の回避が可能になります。
この「秘密のトンネル」があるおかげで、海外のセキュリティが不確かな公衆Wi-Fiであっても、情報漏洩などのリスクを減らすことができます。
海外旅行でVPNが必要な理由
1. 公共Wi-Fiの危険性から個人情報を守る(セキュリティ強化)
少しでもギガ数を節約したい海外旅行。そのような時に空港、ホテル、カフェなどの無料Wi-Fiは非常に便利です。
しかし、それらの無料Wi-Fiは個人情報漏洩などのセキュリティリスクも存在します。
- 盗聴・覗き見のリスク:公共Wi-Fiの多くは暗号化が不十分、または全くされていない場合があります。悪意のある第三者(ハッカー)が同じネットワークにいる場合、送受信しているデータ(クレジットカード情報、ログインパスワード、メール内容など)を簡単に盗み見ることができてしまいます。
- 偽装されたWi-Fi(なりすましアクセスポイント):ハッカーが本物の無料Wi-Fiそっくりな名前の偽アクセスポイントを作成し、利用者がそれに接続するのを待ち受けているケースもあります。そのWi-Fiに接続してしまうと端末の情報を抜き取られてしまうことがあります。
VPNを利用すれば、デバイスとインターネットの間に暗号化トンネルを作り、すべての通信データを暗号化します。これにより、仮にデータが傍受されたとしても、第三者はその内容を解読できなくなるため、情報漏洩のリスクを減らすことができます。
2. 日本のコンテンツやサービスにアクセスする(地域制限の回避)
海外滞在中、「日本の動画配信サービスで最新ドラマを見ようとしたら、エラー画面が出た」「日本の銀行口座にログインしようとしたら、海外からのアクセスがブロックされた」といった経験はありませんか?
これは、多くのオンラインサービスが、アクセス元のIPアドレス(インターネット上の住所)をチェックし、特定の国や地域からのアクセスを制限しているためです(これを「ジオブロック」と呼びます)。
VPNは、VPNサーバーを経由してインターネットに接続するため、IPアドレスを日本のものに変更できます。これにより、海外に滞在しながらも、日本のサービスを快適に利用できるようになります。
筆者はヨーロッパ旅行中にYahooの記事にアクセスしようとしたところ、以下のような画面が表示されました。
このように地域によってアクセス制限があるサイトも、VPNを利用することで閲覧できるようになります。

3. 航空券をより安く予約できる場合がある
VPNの隠れた大きなメリットの一つが、航空券の予約費用を節約できる可能性があることです。多くの航空会社や旅行予約サイトは、アクセス元の地域(IPアドレス)や検索履歴に基づいて価格を変える「ダイナミックプライシング(変動価格設定)」を採用しています。
例えば、経済水準の高い国からのアクセスには高い価格を設定したり、逆に需要が低い国のIPアドレスからだと安価な価格が表示されたりすることがあります。
VPNを利用すれば、IPアドレスを安価な価格設定をしている可能性のある国(例:アジアの特定の国、航空会社の本拠地以外の国など)に変更して予約サイトにアクセスできます。これにより、同じフライトでも費用を抑えられる可能性が出てきます。予約確定前に複数の国のIPで価格をチェックしてみる価値は十分にあります。
4. ホテルをより安く予約できる場合がある
航空券と同様に、大手ホテル予約サイトや宿泊施設も、アクセス元の国によって宿泊料金を変えているケースがあります。
これは、為替レートの影響や、予約サイトが提携している国ごとの割引施策などが複雑に絡み合っているためです。特に、現地の国のIPアドレスに接続することで、現地価格に近い料金で予約できる可能性があります。
旅行先の国、または近隣国のVPNサーバーに接続して、大手予約サイトでホテルの価格を比較してみてください。思わぬ割引価格を発見し、宿泊費を節約できるチャンスが生まれます。
NordVPNの特徴
「VPNについて理解できたけど、どのサービスを選べばいいかわからない・・・」
そのような方に向けて、このセクションでは、筆者が実際に利用しているおすすめのサービス「NordVPN」の特徴をご紹介します。
1. 業界最速クラスの接続スピードを実現
VPN接続は、データの暗号化とサーバー経由の通信を行うため、ある程度の通信速度の低下は避けられません。
しかし、NordVPNは独自開発の接続プロトコル「NordLynx(ノードリンクス)」を採用しており、業界トップクラスの高速通信を実現しています。
筆者は以前、別のVPNサービスを利用していましたが、速度低下が気になってしまいNordVPNに乗り換えました。
VPNサービスを選ぶ上で、通信速度は重要な指標の一つといえます。
以下の画像は、同じ日に同じWi-Fiに接続してスピードテストを行った結果です。
VPNなし(画像左)と比べると速度は落ちていますが、それでも動画視聴やオンラインゲームを複数のデバイスで快適に快適に楽しめる程度の速度が出ています。
※お使いのインターネット環境によって、速度は大きく異なります。


2. 盤石なセキュリティ体制(ノーログポリシーと軍事レベルの暗号化)
VPNの最も重要な役割であるセキュリティ面において、NordVPNは最高水準を満たしています。
- ノーログポリシー(ログなし):NordVPNは、ユーザーの接続記録、アクティビティログ、IPアドレスなどを一切記録しない「ノーログポリシー」を徹底しています。これにより、万が一、情報開示を求められても、提供できるデータが存在しないため、プライバシーが完全に守られます。
- 次世代の暗号化:軍事レベルの「AES 256ビット暗号化」を採用しており、公共Wi-Fi環境下でも、機密情報をハッカーから完全に遮断します。
3. 1契約で複数のデバイスを同時接続可能
海外旅行中、VPNを使いたいデバイスはスマートフォンだけではありません。パソコンで仕事のメールをチェックしたり、タブレットで映画を見たりすることもあるでしょう。NordVPNは、1つのアカウントで最大10台のデバイスを同時に接続できます。
旅行仲間や家族とアカウントを共有することも可能で、非常に経済的かつ便利です。
4. 世界中に広がる多数のサーバー網
NordVPNは、世界126ヶ国に8,600台以上のサーバーを設置しています(2025年12月現在)。この豊富なサーバー数と設置場所は、以下のメリットをもたらします。
- 安定性の向上:サーバーが分散しているため、一つのサーバーに負荷が集中しにくく、接続が安定します。
- 接続先の選択肢増加:日本だけでなく、旅先の近隣国など、目的に応じた最適なIPアドレスを簡単に選ぶことができます。
NordVPNの料金プラン
NordVPNの主要3プランの概要
基本的に、どのプランもVPNのコア機能(高速通信、暗号化、サーバーアクセス)は共通していますが、セキュリティを強化する追加サービスが付帯します。
| プラン名 | VPNコア機能 | 追加サービス | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| ベーシック | ⭕ 全て利用可能 | 脅威対策(悪意のあるドメイン・広告ブロッカー) | セキュリティ強化を目的とした海外旅行者、VPN初心者 |
| プラス | ⭕ 全て利用可能 | ベーシック機能 + 高度な脅威対策 + パスワード管理 | よりセキュリティを強固にしたい方、パスワード管理もしたい方 |
| コンプリート | ⭕ 全て利用可能 | プラス機能 + 1TBクラウドストレージ | ビジネス利用や大容量データの保存が必要な人 |
※料金は契約期間(1ヶ月、1年、2年など)やキャンペーンによって変動するため、公式サイトで最新の価格をご確認ください。
海外旅行目的なら「ベーシックプラン」で十分
海外旅行や出張でVPNを利用する目的のほとんどは、「公共Wi-Fiでのセキュリティ強化」「日本のサービスへのアクセス」の2点になると思います。
これらの目的は「ベーシックプラン」に含まれるコアなVPN機能でカバーできます。
「プラス」や「コンプリート」プランに付帯するパスワードマネージャーやクラウドストレージは便利ですが、これらは既に別のツールやサービスで利用している方も多いため、VPNを初めて使う海外旅行者であれば、最も安価で必要な機能が揃っているベーシックプランを選ぶのが最も経済的でおすすめです。
NordVPNの契約〜利用までの流れ
契約手順
まずは、以下のNordVPN公式サイトにアクセスします。

契約期間(1ヶ月、1年、2年)を選択して、お好みのプランの購入ボタンをクリックします。
契約期間が長くなるほど、割引率が高くなります。

ここで入力したメールアドレスが「Nordアカウント」のメールアドレスになります。

お支払いは以下の方法から選択することができます。
- クレジットカード
- PayPal
- PayPay
- Google Pay
- 暗号通貨(ビットコインなど)

「購入を完了」ボタンをクリックして、しばらくすると完了画面が出てきます。
そのままアカウントの有効化手順に進みましょう。

アカウントの有効化手順
購入が完了したら以下のような画面が出てきます。
「Activate Nord Account」をクリックして、そのままアカウントの有効化に進みましょう。

契約時に入力したメールアドレス宛に認証コードが送られます。
その数字6桁の認証コードを画面に入力します。

NordVPNアカウントにログインするためのパスワードを作成しましょう。
- 最低8文字
- 大文字・小文字・記号の組み合わせ
上記の条件に合うパスワードを入力し「Create password」をクリックします。

以下の画面が表示されたら、アカウントの有効化も完了です。
この画面からそのままアプリをインストールすることもできます。

アプリのインストール・利用開始手順
ここからは筆者が利用しているMacOS用の画像を使って手順を説明します。
スマートフォンで利用したい場合は、その下の「Mobile app」をクリックするとQRコードが出てくるので、そちらをお使いのスマートフォンで読み取ればインストールできます。

インストーラに従って「続ける」ボタンをクリックしていきます。
しばらく進めると「インストール」ボタンが出てくるので、そちらもクリックします。

インストールが完了すると画像のようなポップアップが出てきます。
「許可」をクリックしましょう。


すでにアカウントは作成されているので、メールアドレスとパスワードを入力してログインします。

リストの中から接続したいサーバーを選択すると接続してくれます。

まとめ
この記事では、海外旅行にVPNが必要な理由とNordVPNの特徴を中心にご紹介しました。
海外では、日本よりも日常の防犯意識が大切になってきます。
スリ対策などの物理的な防犯に加え、NordVPNでインターネット上の防犯をすることで、より安全・快適に海外旅行を楽しむことができます。
特にNordVPNは、高速接続と業界最高水準のセキュリティを兼ね備えており、公共Wi-Fiでの情報漏洩リスクや地域制限の悩みを一気に解消してくれます。
また、すべてのプランに30日間の全額返金保証が付いているため、旅行前に試してみて、もし合わなければ30日以内に返金申請をすれば費用はかかりません。
最後までお読みいただきありがとうございました!
