美しい中世の街並みが魅力のプラハ。カレル橋、プラハ城、旧市街広場など、歴史的建造物が点在するこの美しい街を効率よく観光するには、公共交通機関の活用が欠かせません。
しかし、初めてプラハを訪れる方にとっては、現地の交通システムについて様々な不安や疑問を感じることも多いのではないでしょうか。
- 「プラハにはどんな交通機関があって、どう使い分ければいいの?」
- 「2026年のチケット料金はどのくらい?アプリがお得って本当?」
- 「改札がないって聞いたけど、実際の乗り方や注意点は?」
この記事では、プラハの主な交通機関の種類(メトロ・トラム・バス)から、2026年1月時点の最新料金体系、そして実際の乗り方まで、初めての方でも安心して利用できるよう詳しく解説します。特に、PID Lítačkaアプリからの購入が紙チケットよりお得になる点については、旅行前に確認しておくことをおすすめします。
公式サイト(PID、DPP)の最新情報に基づいて作成していますので、これからプラハ旅行を計画中の方はぜひ最後までご覧ください。
プラハの交通機関の種類|3つの主要な移動手段を完全理解
プラハでは主に3種類の公共交通機関が運行されており、これらを組み合わせることで市内のほぼすべての場所へアクセスできます。プラハ市交通会社(DPP)および統合交通システム「Pražská integrovaná doprava(PID)」による統合管理により、同じチケットでメトロ・トラム・バスを自由に乗り継ぎできる点が大きな特徴です。
| 交通機関 | 特徴 | 主な用途 | 観光での利用頻度 |
|---|---|---|---|
| メトロ(地下鉄) | 市内を高速移動、3路線 | 主要観光地への移動 | ★★★★★ |
| トラム(路面電車) | 市内を細かくカバー、多数の路線 | 地下鉄の補完、観光 | ★★★★☆ |
| バス | 郊外エリアをカバー | 空港アクセス、郊外移動 | ★★☆☆☆ |
メトロ(地下鉄)|観光の主力となる高速移動手段
プラハの地下鉄は3つの路線が運行しており、それぞれ色で明確に区別されています。観光で最も利用頻度が高いのは、旧市街エリアやプラハ城の近くまで行けるA線(緑)です。また、A線は空港行きのバスに乗り継ぐことができるNádraží Veleslavín駅にも接続しています。
主な路線と観光地の例:
- A線(緑):旧市街エリア(Staroměstská周辺)、マロストランスカ、プラハ城最寄りのトラム乗り換え、空港バス接続駅(Nádraží Veleslavín)
- B線(黄色):旧市街エリア(Můstek)、ショッピングモール「パラディウム」(Náměstí Republiky)
- C線(赤):プラハ中央駅(Hlavní nádraží)、長距離バスターミナルのあるFlorenc
メトロは改札がないため、チケットの有効化を忘れずに行うことが重要です。各駅には打刻機が設置されており、白い線の先は有効化されたチケットを持っている必要があります。
トラム(路面電車)|プラハの街並みを楽しみながら移動
トラムはプラハ市内を網羅している路面電車で、メトロでは行きづらい観光スポットへのアクセスに便利です。移動速度はメトロに比べてやや遅くなりますが、プラハの美しい街並みを車窓から眺めながら移動できるのが大きな魅力です。
観光におすすめの主なトラム路線:
- 22番線・23番線:プラハ城(Pražský hrad停留所)方面
- 9番線:プラハ中央駅周辺、ヴァーツラフ広場方面
バス|空港アクセスと郊外移動に便利
地下鉄やトラムが届かない郊外エリアや空港へのアクセスにはバスが便利です。特に空港と市内を結ぶ路線はバスが担っています。
主な路線と利用例:
- 59番バス:プラハ空港ターミナル1・ターミナル2 ⇔ 地下鉄A線「Nádraží Veleslavín駅」
59番バスは、以前は119番として運行されていた路線です。空港から市内へ向かう際は、旧番号と混同しないよう注意しましょう。2026年1月時点では59番バスが正式な路線番号となっています。
バス(59番)とメトロ(A線)を乗り継いで空港から市内まで移動する方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

【2026年1月最新】チケットの種類と料金|アプリ購入で節約
プラハ市内の公共交通機関は、時間制の共通チケットで利用できます。メトロ・トラム・バスを同じチケットで乗り継ぎできるため、観光客にも分かりやすい仕組みです。
DPP公式料金表によると、PID Lítačkaアプリで購入する「デジタルチケット」の方が、駅の券売機などで購入する「紙のチケット」より安く設定されています。旅行前に公式アプリ「PID Lítačka」をダウンロードしておくことをおすすめします。
15歳未満もしくは65歳以上の方は無料で交通機関を利用することができます。ただし、6歳未満の場合は10歳以上の方の付き添いが必要となります。無料で利用する場合はパスポートなど年齢を確認できるものを携帯しましょう。割引や無料となる条件は、年齢や居住地によって異なるため、詳しくはPID公式サイトの割引ページをご確認ください。
チケット料金比較表(2026年最新版)
以下は2026年1月時点の最新料金です。アプリからの購入と紙チケットの価格差も明記しています。
| チケット種類 | アプリ購入(推奨) | 紙チケット(券売機) | 節約額 |
|---|---|---|---|
| 30分券 | 36 CZK | 39 CZK | 3 CZK |
| 90分券 | 46 CZK | 50 CZK | 4 CZK |
| 24時間券 | 140 CZK | 150 CZK | 10 CZK |
| 72時間券 | 340 CZK | 350 CZK | 10 CZK |
30 min(30分チケット)
短距離の移動や、2〜3駅だけ乗るような場面で便利なチケットです。有効時間は30分間で、その間はメトロ・トラム・バスを自由に乗り継ぐことができます。
アプリ購入で3 CZKお得!
90 min(90分チケット)
市内観光や空港から中心部への移動など、ある程度距離のある移動に適したチケットです。空港から市内中心部へのバス+メトロ移動も、このチケットでカバーできます。
アプリ購入で4 CZKお得!
24 hours(24時間チケット)
1日かけてプラハ市内を観光する方に向いているチケットです。有効時間は24時間で、期間内であればメトロ・トラム・バスを何度でも利用できます。
アプリ購入で10 CZKお得!
1日に4回以上公共交通を利用する予定がある場合は、90分チケットを複数回購入するよりも24時間チケットの方が料金的に有利になります。
- 90分チケット × 4回 = 46 × 4 = 184 CZK
- 24時間チケット = 140 CZK
→ 差額 = 184 – 140 = 44 CZK お得
72 hours(72時間チケット)
2〜3泊の滞在で、プラハ市内を中心に観光する方に便利なチケットです。有効時間は72時間で、滞在中の移動をほぼこれ1枚でまかなうことができます。
アプリ購入で10 CZKお得!
プラハに3日間滞在する場合は、72時間チケット(340 CZK)を購入する方がお得です。24時間チケットを3日分購入すると420 CZKとなり、約80 CZKの差が出ます。
2025年6月に筆者が訪れた際は、30分チケットが30CZKでした。その後料金改定が実施され、すべてのチケット種類で価格が変更されました。旅行を計画される際は最新の料金を参考にしてください。また、最新情報についてはPID公式サイトで確認することをおすすめします。
チケットの購入方法|PID Lítačkaアプリが断然おすすめ
チケットの購入方法は主に以下の3つです。それぞれにメリット・デメリットがありますが、料金面・利便性の両方から「PID Lítačka」アプリからの購入を推奨します。
- モバイルアプリ「PID Lítačka」:最安値で購入可能、最も便利(推奨)
- 駅や停留所にある自動券売機:現金・カード対応だが操作が複雑で料金が高い
- バス・トラムの車内:緊急時のみ(割高な場合あり)
- 最安価格で購入可能:公式料金表によると、紙チケットより安く購入できます
- 購入から乗車まで完結:アプリ内で全て完結できる(紙のチケットを管理する必要がない)
- 打刻不要:アプリ内で有効化できるため、打刻機を探す手間がない
- 英語対応:日本語はないが英語表示で使いやすい
- 複数枚購入可能:グループ旅行でもまとめて購入できる
- Apple Pay / Google Pay対応:安全で簡単に決済できる
PID Lítačkaアプリからのチケット購入手順については、以下の記事で画像付きで詳しく解説しています。実際のアプリ画面を見ながら進めていけば、初めての方でも簡単に購入できますので、ぜひご覧ください。

プラハの交通機関の乗り方|4ステップで完全マスター
プラハの公共交通機関は「信用乗車方式」を採用しており、日本のような自動改札機がありません。そのため、正しい乗り方を知らないと、悪気がなくても無賃乗車になってしまうリスクがあります。以下の4ステップを守って利用しましょう。
まずは乗車前にチケットを購入します。前述の「チケットの購入方法」で紹介した、いずれかの方法で購入してください。旅行者には「PID Lítačka」アプリからの購入を推奨します。
プラハの交通機関では、チケットを購入しただけでは有効な状態になっていません。利用を開始するタイミングで「有効化(バリデーション)」を行う必要があります。この手順を忘れて乗車すると、無賃乗車とみなされ、高額な罰金の対象となることがあります。
紙のチケットかアプリのチケットかによって、有効化の方法が異なります。
打刻(紙のチケットの場合)
紙のチケットの場合、購入後に打刻機に通して打刻(スタンプ)する必要があります。バスとトラムの場合は車内にも打刻機が設置されています。
メトロの駅には改札がない代わりに、写真のような黄色い打刻機が設置されています。紙のチケットを差し込むことで、使用開始日時が印字され、その時点から有効時間のカウントが始まります。
ホームへ向かう途中にある白いラインより先は、有効化されたチケットを持っていることが前提のエリアとされています。

アクティベート(アプリの場合)
PID Lítačkaアプリで購入したチケットは、アプリ内でアクティベート(有効化)する必要があります。購入時に以下の3パターンから選択できます。
- Later manually(手動):乗車直前に自分で有効化したい場合
- Immediately after purchase(購入後すぐ):購入後すぐに乗車する場合(実際には1分程度のタイムラグあり)
- At a specific time(時間指定):事前に購入しておき、指定した時刻から使いたい場合
アプリでの具体的な操作手順や画面イメージは、以下の記事で詳しく紹介しています。

チケットが有効化されていれば、そのまま交通機関に乗車して問題ありません。バスやトラムの場合も、乗車時に運転手へチケットを見せる必要はありません。
メトロについては改札がないため、そのままホームへ向かい、電車に乗ることができます。ただし、有効化されたチケットを所持していることが前提となっています。
プラハの交通機関では、抜き打ちでチケットの検札が行われます。検札官と呼ばれる係員が車内に乗り込んできてチケットの提示を求めてくるので、その際に有効化されたチケットを提示します。私がメトロで遭遇した時は、2人組の検札官にチケットの提示を求められました。
- 紙のチケットの場合:打刻済みのチケットをそのまま見せればOK
- アプリのチケットの場合:PID Lítačkaアプリでチケットを開き、表示されるQRコードを見せればOK
チケットを持っていても有効化されていない場合、または有効期限が切れている場合は、無賃乗車とみなされ罰金の対象となります。日本円で数千円以上に相当する罰金となるケースもあるため、乗車前のチケット購入と有効化を心がけましょう。アプリの場合は、スマートフォンのバッテリー切れにも注意が必要です。
プラハ交通機関に関するよくある質問(FAQ)
プラハの交通機関を利用する際によく寄せられる質問を、PID公式サイトおよびDPP公式サイトの最新情報を基にまとめました。
- 65歳以上ですがプラハの交通機関を無料で利用できますか?
-
はい、65歳以上の方はプラハ市内の通常の公共交通機関(メトロ、トラム、バス、トロリーバス、フェリー)を完全に無料で利用できます。検札の際は、年齢が分かる身分証明書(パスポートやIDカードなど)を提示すれば問題ありません。この優待制度は、チェコ在住者だけでなく、海外からの旅行者にも適用されます。
ただし、以下の交通機関は異なるルールが適用されるためご注意ください:
- 鉄道(列車):特別なパスまたは電子代替券が必要となります
- 特別運賃路線:空港エクスプレスバス(Airport Express)、歴史的トラム路線41〜43番、歴史的バス路線K番などは対象外です
- 車内での飲食はできますか?
-
プラハの公共交通機関(メトロ・トラム・バスなど)では、車内での飲食は禁止されています。特に、フタの開いた飲み物や包装されていない食べ物を持ち込むことも禁止されており(列車を除く)、車内の清潔さと他の乗客の快適さを維持するためのルールです。
このルールに違反する乗客に対しては、運転手が乗車を拒否する権限を持っています。運転手は車内の安全と秩序を守る責任を負っているため、注意された場合は指示に従いましょう。
豆知識:カップが持ち込み可能か確認する方法「このカップは車内に持ち込んで大丈夫かな?」と迷ったときは、フタの密閉度をチェックしてみてください。カップに飲み物を入れた状態で上下をひっくり返しても中身がこぼれないようであれば、しっかり密閉されており、移動中の持ち運びに適していると判断できます。
- 大きな荷物やスーツケースを持って乗車できますか?
-
はい、大きな荷物やスーツケースを持って公共交通機関に乗車できます。ただし、PID公式ルールにより荷物のサイズによって料金が異なります。
荷物料金について:
- 小型荷物(最大25×45×70cm):無料
- 大型荷物(25×45×70cmより大きい):紙チケット25 CZK、アプリ購入23 CZK
お得な情報:24時間券や72時間券など有効期間が1日以上のチケットをお持ちの場合は、荷物1個を無料で運搬できます(PID列車を除く)。長期滞在の観光客には嬉しいメリットです。
ベビーカーは無料で持ち込めます。混雑時には他の乗客の迷惑にならないよう配慮が必要です。
- 子供の運賃はどうなっていますか?
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15歳未満のお子様は無料で乗車できます。ただし、6歳未満の場合は10歳以上の方の付き添いが必要となります。無料で利用する場合はパスポートなど年齢を確認できるものを携帯しましょう。詳しくはPID公式サイトの割引ページをご確認ください。
- プラハ空港への移動は市内チケットに含まれますか?
-
はい、含まれます。プラハ空港はプラハ市内ゾーンに含まれるため、90分チケットなどの通常の市内チケットで空港から市内中心部まで移動できます。59番バスとメトロA線を乗り継ぐルートが一般的です。
- チケットを有効化し忘れた場合はどうなりますか?
-
検札時にチケットが有効化(打刻)されていない場合、チケットを持っていても「無賃乗車」とみなされ、罰金の対象となります。罰金は高額になる可能性があるため、乗車前に有効化状態をご確認ください。アプリを使用する場合は、スマートフォンのバッテリー切れにも注意が必要です。
- アプリからの購入と紙チケットの購入、どちらがお得ですか?
-
DPP公式料金表によると、PID Lítačkaアプリやウェブサイトからのデジタル購入の方が、紙チケットよりお得な価格設定となっています。また、荷物チケットもアプリの方が安く購入できます(23 CZK vs 25 CZK)。旅行前にアプリをダウンロードして、デジタルチケットを購入することをおすすめします。
まとめ
この記事では、チェコ・プラハの交通機関の種類や、2026年1月時点の最新料金を反映したチケットの概要、そして基本的な乗り方の流れについて解説しました。
プラハの公共交通では「打刻」や「有効化」など、日本ではあまり馴染みのない仕組みもありますが、一度流れを理解してしまえばシンプルです。「PID Lítačka」アプリからのチケット購入を活用すれば、言語や券売機の操作に悩まされる場面も減らせますし、紙チケットより安く購入できるというメリットもあります。
特にアプリからの購入は、打刻の手間が不要で、デジタル価格が適用されるため、プラハ滞在中の交通費を節約したい方には強くおすすめします。メトロ・トラム・バスを上手に使い分けることで、効率的にプラハ観光を楽しむことができます。
この記事が、これからプラハを訪れる方の不安を軽くし、現地での移動に役立つ情報になっていれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
