【エミレーツ航空】ドバイ空港での乗り継ぎ方法を徹底解説

はじめに

中東のハブ空港として知られる「ドバイ国際空港 (DXB) 」は、世界中を結ぶエミレーツ航空の本拠地でもあり、乗り継ぎ地として多くの旅行者に利用されています。

そんなドバイ空港で「初めての乗り継ぎで不安」「どんな流れか事前に知っておきたい」と感じている方に向けて、本記事では乗り継ぎの流れや注意点、空港内の便利な施設などをわかりやすく解説します。

  • エミレーツ航空での乗り継ぎの流れと所要時間の目安
  • 乗り継ぎ時の注意点
  • トランジット中に使える空港内の施設やラウンジ情報

ドバイ空港での乗り継ぎを快適でスムーズに行うために、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ドバイ国際空港の基本情報

ドバイ国際空港 (DXB) は、世界中を結ぶエミレーツ航空の拠点として、多くの旅行者が利用する国際的なハブ空港です。
空港全体は広大ですが、構造は比較的シンプルで、初めての方でも案内表示に従えばスムーズに移動できます。

ドバイ国際空港には3つのターミナルがある

ドバイ空港には、ターミナル1・2・3の3つがあります。それぞれのターミナルは運航している航空会社によって分けられており、乗り継ぎの際は「どのターミナルを利用するか」が非常に重要です。

  • ターミナル1:主に国際線。エミレーツ以外の航空会社が使用。
  • ターミナル2:LCC (格安航空会社) などが利用。ややローカル寄り。
  • ターミナル3:エミレーツ航空専用。日本発着便を含むほとんどのエミレーツ便はこちらを使用。

日本からエミレーツ航空を利用する場合、基本的には「ターミナル3」を利用することになります。

ターミナル3内は3つのコンコースに分かれている

エミレーツ航空専用のターミナル3 (T3) は、さらに3つの「コンコース (Concourse)」と呼ばれるエリアに分かれています。飛行機の搭乗口 (ゲート) はこのコンコースごとに配置されています。

  • コンコースA:主にA380 (2階建て機) などの大型機が発着。国際線の長距離便に多い。
  • コンコースB:T3の中心部。多くの国際線で使用される。
  • コンコースC:T1との接続もあり。便によってはここに到着・出発することも。

これらのコンコースは徒歩またはシャトルトレイン (モノレール) で移動が可能ですが、距離があるため乗り継ぎ時間にゆとりを持つことが大切です。

それでは次に、実際にドバイ空港での乗り継ぎの流れを、具体的なステップごとに解説していきます。

エミレーツ航空での乗り継ぎの流れ

ドバイ国際空港での乗り継ぎは、一見複雑に思えるかもしれませんが、エミレーツ航空の乗り継ぎ便同士であれば入国不要かつ手荷物の再チェックインも基本的に不要です。
ここでは、実際の乗り継ぎの流れをステップ形式でご紹介します。

STEP 1:到着後、案内表示に従って「Connections (乗り継ぎ) 」へ

飛行機を降りたら、空港内にある英語・アラビア語・多言語対応の案内表示に従って 「Connections (乗り継ぎ)」 の方向へ向かいます。

エミレーツ航空を利用している場合、入国審査 (イミグレーション) に並ぶ必要はありません。
空港内のトランジット専用通路を進みましょう。

STEP 2:セキュリティチェック (手荷物検査) を通過

乗り継ぎの際にも、セキュリティチェック (保安検査) があります。
飲み物の持ち込み制限などは日本出国時と同様です。

手荷物をトレイに載せてスキャンする一般的な形式で、混雑時には多少時間がかかることもあるため、乗り継ぎ時間が短い場合はできるだけ早めに移動するようにしましょう。

特に、ベルトをしたまま通過しようとすると引っかかることがありますので、事前に外しておきましょう。

STEP 3:搭乗ゲートの確認と移動

セキュリティを通過したら、電光掲示板やアプリで搭乗ゲートを確認し、目的のゲートへ向かいます。

ターミナル3は広いため、ゲートが遠い場合は10〜20分ほど歩くこともあります。
コンコース間の移動にはシャトルトレイン (モノレール) を利用できる場合もあるので、案内表示に従ってください。

搭乗ゲートに到着したら、あとは案内があるまで待機するだけ。
早めに到着しておくことで、安心して次のフライトに備えられます。

なお、乗り継ぎ時間が長い場合は、空港内のラウンジや仮眠スペース、レストランなども利用できます。
次のセクションで詳しくご紹介します。

搭乗ゲートの確認方法

空港内の至る所に電光掲示板があり、乗り継ぎ先の便の情報を確認することができます。

次の便のゲート番号は、基本的に「アルファベット」+「数字」の組み合わせで記載されています。

  • アルファベット:乗り継ぎ先の便が出発する「コンコース (A・B・C)」を表しています
  • 数字:コンコース内のどのゲートから出発するかを表しています

例えば、「A10」と書かれていれば、コンコースAの10番ゲートという意味です。
この場合、まずはコンコースAに移動をし、目的のゲートを探します。

ドバイ空港の電光掲示板

ここまでで、エミレーツ航空を利用した基本的な乗り継ぎの流れをご紹介しました。
続いては、筆者が実際に「スペイン・バルセロナ行きのフライト」に乗り継いだときの体験を、現地で撮影した写真とともに詳しくレポートします。

実体験レポート:バルセロナ行き乗り継ぎの流れ (写真付き)

このセクションは2024年12月の訪問体験の情報をもとにしています。

結論:乗り継ぎにかかった時間は「30分」

筆者の場合は、到着ゲートと出発ゲートのコンコースが違ったため、コンコースAからBへの移動がありました。

  • 到着ゲート:コンコースA
  • 出発ゲート:コンコースB

飛行機を降りてから、出発ゲートに到着するまで、コンコース間の移動を含めて約30分程度でした。

※移動時間は混雑具合や時間帯によって異なる可能性があります。

フライト情報の概要

筆者が利用したフライトは以下のようなスケジュールでした。

  • 成田空港〜ドバイ空港:22:20発・5:30着
  • ドバイでの乗り継ぎ時間:2時間45分
  • ドバイ空港〜バルセロナ空港:8:15発・12:50着
成田からバルセロナまでのスケジュール
成田からバルセロナまでのスケジュール

ドバイ到着〜案内表示を見ながらの移動

飛行機を降りたら、以下の画像のような案内板に従って進んでいきましょう。
「Connections」という赤い表示に従って進んでいくと、保安検査場にたどり着きます。

ドバイ空港の乗り継ぎの案内板
ドバイ空港の乗り継ぎの案内板

保安検査場を通過する

保安検査場のエリアでは写真が撮れませんでしたが、やり方は日本の出国時と同じです。

  1. トレーを取り出して荷物を乗せる
  2. 保安検査場の方の指示に従い、セキュリティを通過する
  3. 荷物を回収する (置き忘れに注意)

コンコース間の移動 (モノレール)〜搭乗ゲートへの移動 (徒歩)

保安検査を抜けると以下の画像のような案内板が見えてきます。

コンコースAからBへの移動だったので、Bの案内に従って矢印の方向に進みました。

保安検査後の案内板

その後の大まかな流れは以下の通りです。

  1. エレベーターでモノレールの階まで移動
  2. モノレールで目的のコンコースまで移動
  3. エレベーターで搭乗ゲートの階まで移動
  4. 搭乗ゲートまで移動

1. エレベーターでモノレールの階まで移動

案内板に従って歩いているとエレベーターが見えてきます。
エレベーターに乗ってモノレールの階まで移動しましょう。

※以下の写真はコンコースBへ到着した後のものです

モノレールの階に行くエレベーター

2. モノレールで目的のコンコースまで移動

エレベーターを降りたらモノレール乗り場へ向かいます。

モノレール乗り場の写真

3. エレベーターで搭乗ゲートの階まで移動

モノレールを降りたら搭乗ゲートの階へ移動するために、再度エレベーターに乗ります。

搭乗ゲートの階へ行くエレベーター

4. 搭乗ゲートまで移動

搭乗ゲートの階に到着したら、頭上の案内板を頼りに次の便のゲートを探しましょう。
今回、筆者は「B21」のゲートでした。

出発時間・行き先・便名などに間違えがないかご確認ください。
あとは出発時間が近づいてくるまで、ラウンジやショッピングを楽しみましょう。

乗り継ぎにかかる時間と注意点

エミレーツ航空を利用したドバイ国際空港での乗り継ぎは、基本的にスムーズですが、ターミナルの広さや混雑状況によっては予想以上に時間がかかることもあります。

一般的な乗り継ぎに必要な時間の目安

ドバイ空港内での国際線から国際線への乗り継ぎは、最低でも1時間30分〜2時間程度を見ておくのが安心です。

実際の移動距離や保安検査の混雑状況により、時間は前後するため、乗り継ぎ時間にはある程度の余裕を持っておきましょう。

乗り継ぎ時間が1時間の航空券も販売されている

エミレーツ航空の公式サイトで調べると、乗り継ぎ時間が1時間しかない旅程の航空券が普通に販売されています。
乗り継ぎ時間が1時間だと、飛行機が遅れた場合などに乗り継ぎに失敗する可能性が高まります。
航空券を買う際はお気をつけください。

乗り継ぎ時の注意点

保安検査時の液体物には注意

保安検査時の飲み物の扱いは、日本出国時と同じルールとなります。
機内で配られたペットボトルの水などは、保安検査時に処分する必要がありますのでご注意ください。

搭乗ゲートの変更に注意

乗り継ぎ先の便の出発ゲートが変更になる可能性もあります。
そのため、一度の確認で安心せずに定期的に掲示板をチェックすることをおすすめします。

ドバイ空港での過ごし方

「ドバイ空港での長い乗り継ぎ、どう過ごそう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ドバイ国際空港 (DXB) は、乗り継ぎ中でも快適に過ごせるラウンジ・仮眠スペース・飲食店などが非常に充実しています。

ラウンジ:Marhaba Lounge (マルハバ・ラウンジ)

筆者は、プライオリティパスで入れる「Marhaba Lounge (マルハバ・ラウンジ)」を利用しました。
ラウンジ内は広々としており、フード&ドリンクのビュッフェや無料Wi-Fi、コンセント付きの座席などが完備。

場所はコンコースA・B・Cそれぞれにあり、出発ゲートに近いラウンジを選ぶと移動の負担が軽減されます。

ドバイ空港の「マルハバ・ラウンジ」の入り口
マルハバ・ラウンジの入り口
ラウンジのビュッフェの一部
ラウンジのビュッフェの一部


仮眠スペース・トランジットホテル

長時間の乗り継ぎや深夜便の場合は、空港内にある仮眠ポッドやトランジットホテルを利用するのもおすすめです。

  • Sleep ‘n fly (スリープ・アンド・フライ):プライオリティパス利用可能
  • Dubai International Hotel:空港内にある本格的なトランジットホテル

体力を回復したい方には非常に便利な施設です。

ショッピング・飲食エリア

ドバイ空港は免税店やブランドショップも充実しており、乗り継ぎ時間にショッピングを楽しむことも可能です。
また、スターバックスやマクドナルドをはじめ、アラビック料理・インド料理・和食など多彩な飲食店が揃っています。

軽食をとるもよし、ゆっくりコーヒーを飲むもよし。
自分の過ごし方に合った施設を選んで、リラックスした乗り継ぎ時間を過ごしましょう。

ドバイ空港のお土産やさん
いかにもドバイという感じのお土産やさん

エミレーツ航空の航空券を予約する方法

エミレーツ航空の航空券予約は「公式サイト (日本語)」から行うことができます。

また、公式アプリをインストールしておくと予約はもちろん、飛行機の出発時間の確認なども行えます。

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まとめ

この記事ではエミレーツ航空を利用する際の、ドバイ空港での乗り継ぎについてご紹介しました。

初めてのドバイでの乗り継ぎはとても不安かと思いますが、実際は案内板などがとてもわかりやすく、初めての方でもスムーズに乗り継ぎができる空港となっています。
この記事でご紹介した、乗り継ぎの流れや注意点などを押さえて、スムーズな乗り継ぎを実現していただければ幸いです。

皆様のご旅行が素敵なものになりますように。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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