2026年第4四半期(10月〜12月頃)より、ヨーロッパの多くの国でETIAS(欧州渡航情報認証制度)という新しい事前認証制度が導入される予定です。これまでパスポートだけでヨーロッパへ渡航できていた日本人も、出発前にオンラインで認証を取得することが求められるようになります。
しかし、ヨーロッパ旅行を計画している方の中には
- 「ETIASって何?ビザとは違うの?」
- 「いつから申請できるの?」
- 「申請料金はいくら?」
- 「EESとの違いがよくわからない…」
など疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
この記事では、EU公式サイト「Travel Europe – ETIAS」の公開情報をもとに、ETIASの基本情報・対象国・申請料金・導入時期・EESとの違いを、日本人旅行者向けにわかりやすくまとめました。ヨーロッパ旅行の準備にぜひお役立てください。
ETIAS(エティアス)とは?ヨーロッパの新しい渡航認証制度
ETIAS(European Travel Information and Authorisation System・欧州渡航情報認証制度)は、ビザが免除されている国の旅行者がヨーロッパ30か国へ短期滞在する際に、出発前にオンラインで取得が求められる渡航認証です。
これまで日本人は、観光や出張などの短期旅行であれば、パスポートだけでヨーロッパの多くの国に入国できました。ETIASが導入されると、出発前にインターネットで渡航認証を取得してからヨーロッパへ向かう流れに変わります。
ただし、ETIASは「ビザ」ではありません。アメリカに行くときに必要なESTA(電子渡航認証システム)のヨーロッパ版と考えるとわかりやすく、旅行者の情報を出発前に事前確認するための仕組みです。
- 旅行者情報の事前把握:渡航前に旅行者の基本情報・渡航歴などをチェックし、安全な入国管理を実現する
- テロ・犯罪対策の強化:リスクのある人物の入域を水際で防ぎ、ヨーロッパ全体の安全を守る
- 国境手続きのスムーズ化:事前に審査を済ませることで、現地の国境通過にかかる時間を短縮する
- 不法滞在の防止:滞在ルールを明確にし、オーバーステイを減らす
- 正式名称:European Travel Information and Authorisation System(欧州渡航情報認証制度)
- 略称:ETIAS(エティアス)
- 運営:欧州連合(EU)
- 対象者:ビザ免除国の国民(日本を含む)が、ETIAS対象30か国へ短期滞在する場合
- 位置づけ:ビザではなく、渡航前のオンライン事前認証
- 公式サイト:https://travel-europe.europa.eu/etias_ja
ETIASはいつから?最新の導入スケジュール
EU公式サイトによると、ETIASは2026年第4四半期(10〜12月頃)に運用開始予定と案内されています。
- 〜2026年9月ごろ:旅行者側でのETIAS申請は不要(パスポートのみで渡航)
- 2026年10〜12月ごろ:ETIAS運用開始予定(開始日が正式決定後、EUから改めて案内)
開始時期はこれまで何度か変更されており、今後もスケジュールが調整される可能性があります。そのため、旅行前に公式サイトで最新情報を確認することがとても大切です。
ETIASが必要になるヨーロッパ30か国と申請料金
ETIASの対象となるのは、シェンゲン協定加盟国を中心としたヨーロッパ30か国です。観光で人気の国が多く含まれているため、ヨーロッパ旅行を計画する際は、行き先がこの30か国に含まれているかどうかをチェックしておきましょう。
ETIAS対象国(30か国)
アイスランド/イタリア/エストニア/オーストリア/オランダ/キプロス/ギリシャ/クロアチア/スイス/スウェーデン/スペイン/スロバキア/スロベニア/チェコ/デンマーク/ドイツ/ノルウェー/ハンガリー/フィンランド/フランス/ブルガリア/ベルギー/ポーランド/ポルトガル/マルタ/ラトビア/リトアニア/リヒテンシュタイン/ルクセンブルク/ルーマニア
申請料金と有効期間
ETIASの申請料金は20ユーロです。日本円では為替レートによって変動しますが、目安として3,000〜3,500円前後を想定しておくとよいでしょう。支払いはオンラインでのカード決済となります。
- 申請料金:20ユーロ(約3,000〜3,500円・為替により変動)
- 無料対象:18歳未満・70歳以上の申請者、EU国民の家族として条件を満たす人
- 有効期間:3年間またはパスポートの有効期限切れまで(いずれか早い方)
- 滞在ルール:180日間のうち最大90日までの短期滞在
- 渡航回数:有効期間内であれば何度でも利用可能
ETIASの申請方法(運用開始後に追記予定)
ETIASとEESの違い|混同しやすいので整理しておこう
ETIASと混同されやすいのが、2026年4月10日から本格運用が開始されたEES(Entry/Exit System・出入域システム)です。どちらもヨーロッパへの渡航に関わる制度ですが、手続きの場所・タイミング・役割が大きく異なります。
EESについて詳しく知りたい方は、概要・対象国・よくある質問などをまとめた以下の記事もあわせてご確認ください。

| 項目 | ETIAS | EES |
|---|---|---|
| 役割 | 渡航前の事前認証(米国のESTAに類似) | 国境での出入域記録システム |
| 手続き場所 | 出発前にオンライン申請 | 国境(空港・港・陸路)で実施 |
| 運用開始 | 2026年第4四半期(10月〜12月)予定 | 2026年4月10日〜(完全導入済み) |
| 費用 | 有料(20ユーロ) | 無料 |
| 事前申請 | 旅行者による事前申請が必要 | 旅行者からの事前申請は不要 |
簡単にまとめると、ETIASは「出発前にオンラインで申請する仕組み」、EESは「現地の国境で自動的に記録される仕組み」です。この2つは補完関係にあり、ETIASが開始される2026年10月〜12月以降は、対象国へ渡航する際に両方の手続きが必要になる予定です。
ETIASに関するよくある質問(FAQ)
ETIASについてよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。ヨーロッパ旅行の出発前にぜひご確認ください。
- ETIASはビザですか?
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いいえ、ETIASはビザではありません。ビザが免除されている国の旅行者が、ヨーロッパへ渡航する前にオンラインで取得する「渡航認証」です。アメリカのESTA(電子渡航認証システム)に近いイメージで、大使館や領事館に出向く必要はなく、オンラインで申請が完結します。
- 日本人もETIASの申請が必要ですか?
-
はい、日本人はビザ免除でヨーロッパに渡航できる国のリストに含まれているため、ETIAS開始後はヨーロッパ30か国へ渡航する際に申請が必要になります。ただし、現時点(2026年7月時点)ではまだ運用が開始されていないため、申請は不要です。
- ETIASはいつから申請できますか?
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ETIASの運用開始は2026年第4四半期(10月〜12月頃)が予定されています。現時点ではまだ申請できません。開始時期が近づいたら、EU公式サイトで最新情報をご確認ください。開始時期は変更される可能性もあります。
- 申請料金はいくらですか?
-
申請料金は20ユーロです。ただし、18歳未満の申請者・70歳以上の申請者・EU国民の家族として条件を満たす人は料金が免除されます。家族旅行でお子さんや高齢のご両親と一緒に行く場合、その方々の分は無料で申請できます。
- ETIASがあれば入国は保証されますか?
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いいえ、ETIASを取得していても自動的に入国が許可されるわけではありません。到着時には国境警備員がパスポートや書類を確認し、入国条件を満たしているかチェックします。ETIASはあくまで「入国審査を受ける資格がある」ことを示すものです。
- ETIASとEESは両方必要ですか?
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はい、ETIASが運用開始される2026年10月〜12月以降は、対象国へ渡航する際に両方の手続きが必要になる予定です。ETIASは出発前にオンラインで申請する認証、EESは国境到着時に生体情報を記録する仕組みで、それぞれ役割が異なります。EESの具体的な流れについてはこちらの記事で詳しく解説しています。EESは旅行者が自分で申請するものではなく、国境で自動的に処理されます。
まとめ
この記事では、2026年第4四半期に運用開始予定の「ETIAS(欧州渡航情報認証制度)」の概要・対象国・申請料金・申請方法・EESとの違いについてご紹介しました。
2026年7月時点ではまだETIASの申請は不要ですが、開始時期が近づいてきたら早めに公式サイトで最新情報を確認し、旅行計画に合わせて準備を進めておくと安心です。特に、航空券やホテルの予約前に余裕を持って申請しておくことをおすすめします。
また、ETIASとあわせて知っておきたいEES(出入域システム)については、概要や対象国の詳細を以下の記事で解説しています。ヨーロッパ旅行の準備にぜひお役立てください。

このブログでも、ETIASが実際に運用開始されたタイミングで、実際の申請画面の流れや、つまづきやすいポイントなどを詳しく追記していく予定です。最新情報はEU公式サイト(Travel Europe – ETIAS)で随時ご確認ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
